
ベトナムからアメリカへ海上輸送で商品を輸出する際、通関手続きや輸送書類の要件に加えて、AMS(Automated Manifest System)やISF(Import Security Filing)といった電子申告規則を遵守することが非常に重要です。これらの規則を遵守しない場合、法的問題や追加費用が発生する可能性があり、最悪の場合、輸入時に貨物の遅延につながることもあります。
本記事では、NQY Serviceがベトナムからアメリカへの輸出に必要なAMS・ISF申告の規則と要件について詳しくご紹介します。
1. AMS(Automated Manifest System)
AMSは、アメリカ税関・国境警備局(CBP)が管理する自動マニフェスト申告システムです。アメリカに海上輸送で輸入されるすべての貨物に対して義務付けられており、CBPが入港前に貨物を審査・追跡し、安全性と適法性を確保するためのシステムです。
AMS申告の基本要件
適用対象:アメリカに海上輸送されるすべての貨物
申告期限:本船が出港する24時間前までに申告が必要
必要な情報:
送信者および受取人の氏名・住所
貨物の詳細な説明
製品の重量、数量、HSコード(Harmonized System Code)
輸出港と輸入港
輸送手段の情報(船舶、コンテナ番号など)
AMSの申告は、輸送業者またはその代理店が行う必要があります。輸出業者は、申告情報の正確性と完全性を確保し、罰則や通関トラブルを避けることが重要です。
AMS違反の罰則
違反1回につき最大5,000ドルの罰金
貨物の港での差し押さえや通関遅延による時間とコストの損失
2. ISF(Import Security Filing)
ISF(別名「10+2ルール」)は、アメリカに輸入される貨物の安全性を高め、入港前に情報を確保するためのCBPの規則です。ISFは輸入者またはその代理人が、船舶が輸出港を出港する24時間前までに申告する必要があります。
ISF申告の必要情報
輸出者・輸入者の情報(氏名・住所)
商業インボイス番号(Commercial Invoice Number)
船荷証券番号(Bill of Lading Number)
貨物の詳細情報(品名、HSコード、数量、重量)
輸送船の情報(船名、航海番号、輸出港・輸入港)
供給業者リスト(対象貨物による)
ISFの申告は最大12項目ありますが、最低でも10項目の申告が必要です(これが「10+2ルール」と呼ばれる理由で、残り2項目は船会社が申告)。
ISF違反の罰則
1件の違反につき5,000ドルの罰金
貨物の差し押さえ、検査、通関遅延の可能性
ISFの未申告・誤申告により、CBPが輸入を拒否する場合あり
3. AMS・ISF申告の手順
ステップ1:必要書類の準備
貨物、輸出者、輸入者の情報を正確に準備
輸送手段と船荷証券番号を確認
ステップ2:AMS申告
CBPの電子システムまたは輸送代理店を通じて申告
運送業者がCBPにAMS情報を送信し、審査を受ける
ステップ3:ISF申告
アメリカの輸入者または輸出代理店を通じて申告
出港前にISF情報を正確に提出
ステップ4:申告状況の確認
AMS・ISFの承認状況を確認
CBPから追加情報の要求があれば対応
4. まとめ
AMS・ISF申告は法的義務であるだけでなく、スムーズな輸入手続きを実現するための重要なステップです。輸出業者は、正確かつ完全な情報を申告し、罰則や不要な遅延を回避することが求められます。
NQY Serviceは、AMS・ISF申告の重要性を深く理解しており、迅速かつ正確な申告手続きをサポートいたします。ベトナムからアメリカへの輸出を安心して行うために、ぜひご相談ください!
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